ドキドキのファミサポ体験(生後10ヶ月)
こんにちは。おねまむです。
0歳10ヶ月の娘と夫との生活を綴っています。
先日初めてファミリーサポート事業を利用してきました。
ファミサポと呼ばれているのを耳にしたことがあるけれど、利用するまでには至っていないという方も多いのではないでしょうか。
そんな方に向けて今回は私の体験談を詳しくご紹介します。
- まず、ファミサポとは
- それにしても利用開始までのハードルが高すぎる
- それでも利用を決めた理由
- どのような依頼内容にしたか
- 事前面談の雰囲気
- 安心につながったある出来事
- 利用日当日
- 利用してからの変化
- さいごに
まず、ファミサポとは
各自治体が実施している子育て支援事業です。国のファミリー・サポート・センター事業実施要綱に基づき実施されており、自治体によって独自の名称で呼んでいる場合もあります。
子育ての手助けをしてほしい方(依頼会員)が、子育てのお手伝いをしたい方(提供会員)を紹介してもらい、会員同士で一時的に子育ての援助をする事業です。時間単位で利用料が発生し、「有償のボランティア活動」と定義されています。
例えば数時間だけ子どもを預かってもらったり、保育園や学校の送り迎えをお願いしたりすることができます。
魅力的と思ったポイント
ご近所さんに依頼ができる
自治体の事業ですので、近くに住んでいる人とやりとりができます。
ただし登録者に依りますので徒歩圏内の人とマッチする場合もあれば車を使う距離の人との場合もあり、こればかりは利用してみないと分からないと説明がありました。
利用料がお手頃価格
私が住んでいる自治体では、平日800円/時間・休日1,000円/時間で利用ができます。民間のベビーシッターですと2,000円以上かかることも多いので、この点はかなり助かります。
2回目以降は直接やりとりができる
初回は紹介してもらった提供者さんとの事前面談を行った上での利用になりますが、2回目以降はその提供者さんと直接電話で交渉をして依頼をすることができます。毎回煩雑な手続きをするのは大変だなと思っていましたし、緊急時にもご相談できるのはありがたいです。
不安に思っていたポイント
育児のプロではないこと
保育園や一時保育に預けるのとは異なり一般のご家庭にお願いをしますので、ここは理解しておかなければなりません。お願いした場合はその時間を怪我なく過ごせればOKくらいの心持ちでいようと決めました。
どんな提供者さんとマッチするか分からない
育児のお手伝いをしたいと思ってくれている優しい方が提供者として登録してくれています。さらに、提供者になるには協会主催の講習を受ける必要があります。善意で貴重な時間を割いてくれているのです。
それは重々承知の上ですが、やはり家族以外に子どもを預けるのは勇気がいることですよね。特に第一子で保育園もまだのご家庭は慎重になってしまうのも理解できます。マッチした提供者さんがどんな人なのか、事前面談があるとはいえこの点はやはり不安に思っていました。
それにしても利用開始までのハードルが高すぎる
多くの方が利用に至らない理由としてこれが大部分を占めるのではと思います。ざっと一通り思い返すだけで以下のような手順が必要でした。
- 登録会参加のために電話をする
- 登録用の書類を手書きで作成(顔写真も必要です)
- 支部で開かれる登録会に出向き説明を一通り聞く
- 利用希望日を電話で申し込む
- マッチング結果を電話で受け取る
- 提供者宅にて事前面談
- 依頼確定のために支部に電話連絡
利用を決めてから手続き完了まで3週間ほどかかりました。これ、ワンオペ育児中で睡眠も満足に取れていない状況だと挫折しませんか?もちろん事業を安全に運営するために必要なことだとは理解しますが、
- 登録会参加・利用申し込みをオンライン化する
- 書類と顔写真をWebからアップロードできるようにする
この辺りが整えば利用する際のハードルはだいぶ下がるのではないかと思います。
(子育て支援策として色々新しい取り組みが行われることも大切ですが、今ある支援策をより使いやすくするためにも予算を使ってほしいなと感じます…)
それでも利用を決めた理由
私と夫以外にも一緒に育児をしてくれる人が必要だったからです。
我が家は転勤族でお互いの実家は遠いためすぐに助けを求められません。周囲に知り合いもいないので2人でどうにかするしかない状況です。最近児童館に通うようになりましたが、何かあった時に頼み事ができるような交友関係はまだ築けていません。
私は今育休中で今後復職予定です。そうなったときにちょっと子どもをお願いできるような人が近くにいてくれたらどれだけ心強いかと常々思っていました。
上述したような不安はあるけれども、受けられる恩恵もとても大きいと思い利用することに決めました。
※ちなみに一時保育事業もあるのですが枠が少なすぎてあてになりません。しかも2ヶ月前からの予約制で突発的な利用は絶望的です。
どのような依頼内容にしたか
まずは「預けることに慣れるための利用」をさせてもらいました。
特に預けないといけない用事があったわけではなく、練習ということで提供者さんのお宅で1時間預かっていただきました。子にとっては家族以外の人と一緒に過ごす練習、私にとってはずっと一緒に過ごしていた娘を人に預ける練習です。
いざ本当に依頼したい局面が訪れたときに、初めて利用するのと一度利用したことがあるのとでは安心感が違うのではと考えこのようにしました。
事前面談の雰囲気
私たちは幸い徒歩圏内にお住みの方とマッチすることができました。
娘と夫と3人でお宅にお邪魔して、お互いに自己紹介と依頼内容についてお話しをしました。依頼する時間帯は授乳も離乳食も必要ないこと・おもちゃや絵本や飲み物などは全て持参することなど、お互いの不安をひとつひとつ解消していきました。
お話しをしていくなかで提供者さんの優しさや子ども好きな雰囲気を感じることができました。おうちの中はとても清潔にされていて、赤ちゃんが触ってしまうような危ないものも片付けてくれていました。
帰り道には夫と「どんな人なのかすごく不安だったけど心配なさそうだね。」と会話したことを覚えています。
※ちなみにこの面談で気になることがあった場合は事務局に連絡をして再度マッチングをし直してもらうこともできるそうです。
安心につながったある出来事
事前面談を通して不安は払拭されていましたが、その後さらに安心できる出来事がありました。利用日の2日前、私が娘を抱っこしてスーパーで買い物をしていたら偶然提供者さんにお会いして声をかけてくれたんです。
娘の名前を呼んであやしてくれて、「お預かりする日のためにお昼寝スペースを作っておきました!」と嬉しそうに話してくれました。
登録会に行く前は「マッチした人が悪い人だったらどうしよう」なんてネガティブな方にばっかり考えてしまっていましたが、良い意味で「この町に住む普通のご近所さんなんだな〜」と捉えるきっかけになりました。
利用日当日
昼頃に提供者さんのお宅に娘と一緒に向かいました。人見知りが激しい子なのでまずは20分くらい私も一緒に過ごして、慣れた様子が見えた頃に私は退室しました。
せっかくの一人時間。ゆっくりカフェにでも行こうかと考えていたのですが出していただいたジュースでお腹がいっぱいで、駅前をただウロウロ歩くことにw 思わぬ予定変更でしたが、一人で歩くのはこんなに身軽なのかと感じる時間でした。
予定時刻になり戻ると、玄関を開ける前からわかる我が子の泣き声…私がいなくなってからずーーっと泣いていたそうです。正直こうなるかなと覚悟はしていましたが、ご苦労をおかけしてしまいました(汗)
事前面談から利用当日までずっととても親身になってくださる方でしたので、ぜひ今後も引き続き依頼させてもらいたいなと思える1日でした。
利用してからの変化
まず、何かあって子どもを預かってほしい時に相談できる人ができたこと。この安心感はとても大きいです。もちろん提供者さんにも予定がありますからいつでもお願いできるわけではありませんが、頼れる存在が近くにいてくれること自体がありがたいです。
また、我々はゆかりのない土地で数年過ごしてきましたが、ご近所に知り合いができたことでようやくこの地域に受け入れてもらえたような感覚がありました。この地域に住んでいる実感というのでしょうか。その後も提供者さんとは偶然お会いすることが何度かあり、出先で誰かに声をかけるのなんて久しぶりだなぁなんて思ってとても嬉しく感じています。
さいごに
今回私の場合はとても良い方と巡り合えました。勇気を出して利用してよかったと思っています。
しかしだからといってファミサポ事業の全てがそうだとは言い切れないなとも感じます。過去にトラブルもあったと聞きましたし、皆さんにオススメですとは簡単には言えません。
不安に思うポイントは人それぞれ、合う合わないもそれぞれです。事前面談でよくお話をして、少しでも違和感があったら違う人を紹介してもらう。そうして納得できた場合に利用するのがいいのかなと思います。
どうしても不安が払拭できない場合はベビーシッターや託児所などプロにお願いすることもできますしね。
ひとつの参考資料としてこの記事が誰かのお役に立てますように。